見出し・キーワードの差別語・不快語について

「明治・大正・昭和」時代のデータに使用したタイトル(見出し)とキーワードの一部には、基本的人権や差別にかかわる問題などから、現在の新聞では使われない「不適切な用語・表現」があります。それらは基本的に、記事検索のうえで必要であったり、または別の表現への言い換えが困難であったりする「歴史的用語・表現」として、当時の新聞の表記にそって記載したものです。

ただ、歴史的な用語・表現であっても、使い方、引用の仕方によっては、現代においても人権を侵害したり、差別を助長したりする場合があることは言うまでもありません。

この点を考慮し、本データベース作成にあたっては、原則として以下の基準で用語・表現を採録しました。

 

(1)タイトル(見出し)については、掲載当時の法律名や条約名、当時の政府の決めた正式な事件名称や新聞でたびたび使われた一般的な呼称、小説や寄稿の題名、他の用語や表現では意味やニュアンスの伝わりにくい歴史的用語などは、当時の新聞の見出しを原文通りに使い、それ以外のケースではできるだけ現在の新聞で使われている用語・表現を使うよう努める。

 

(2)データベースの利用目的の一つとして、たとえば差別の歴史や実態を当時の新聞紙面を通して調べる場合は、差別語など「不適切な用語・表現」そのものが記事検索上、必要になる。この点を考慮し、タイトルで用語・表現を言い換えた場合、キーワードには当時の新聞に記載されたままの用語・表現も収録する。

 

このほか、本データベースには、事件、犯罪などに関する記事が多数収録されています。遠い過去の事件であっても、実名などの個人情報を著作などで新たに公表すると、名誉毀損やプライバシー侵害となることがあり、データ利用には慎重な配慮が求められます。

 

本データベース利用者各位におかれましては、以上の趣旨をご理解いただき、論文・著作その他での記事やタイトル引用に際しては、その扱いに十分注意・配慮されるとともに、引用者の責任を明記されるようお願いします。